基本機能2026年5月更新

Lovableの「Skills」を使いこなす:繰り返し作業をAIに覚えさせる

Lovableに新しく搭載された Skills 機能の使い方を、ナレッジとの違い・作り方・運用のコツまで日本語で解説。

更新日: 2026-05-19読了時間 約4#Skills#ナレッジ#ワークスペース#基本機能

Lovableの Skills(スキル)は、繰り返し発生する作業のやり方を一度だけ教えておけば、似たタスクが来たときに自動で同じ手順を実行してくれる仕組みです。短い「呼び出し条件(description)」と「指示本文(instructions)」をワークスペース単位で登録するだけで、全プロジェクトから呼び出せるようになります。

Skills は『常に読み込まれる』ナレッジと違い、リクエストが条件に合致したときだけ読み込まれます。多く登録してもコンテキストが膨らみません。

Skills と Knowledge の違い#

観点Knowledge(ナレッジ)Skills(スキル)
読み込まれるタイミング毎メッセージ常時リクエストが description に合致したときだけ
向いている内容コーディング規約・ブランドガイド・用語集など全体ルールリリース前チェック・特定の文書作成・レビュー手順など
スコーププロジェクト/ワークスペースワークスペース(プロジェクト単位で無効化可)
形式MarkdownSKILL.md + 任意のバンドルファイル

判断基準はシンプルです。『毎回守ってほしいルール』はナレッジへ、『特定の話題のときだけ実行してほしい手順』はスキルへ入れます。

Skills が向くユースケース#

  • リリース前チェックリスト(『これからローンチする』と言ったら一気にQA)
  • リリースノート・更新履歴・サポート返信などの定型文章生成
  • ランディングページレビュー、コピーレビュー、アクセシビリティ監査
  • 特定ブランドのトーン&マナーで文章を書く
  • オンボーディングQAや課金導入など社内プロセスの再現

Skill の作り方(3通り)#

1. チャットで作る(一番おすすめ)

Lovableに何かをうまくやらせたあと、『今のやり方を Skill として保存して。○○のときに発動してほしい』と伝えるだけ。Lovable がドラフトを提示し、承認するとワークスペースに公開されます。

2. GitHubからインポート

Settings → Skills → Import → GitHub タブで、公開リポジトリのURLを貼り付け。ルートまたは単一の最上位フォルダに SKILL.md が含まれている必要があります。

3. ZIPアップロード

同じく Settings → Skills → Import → ZIP タブから .zip をアップロード(最大50MB)。SKILL.md の配置ルールは GitHub と同じです。

Skill の構造(必須3要素)#

  • Name:1〜64文字、小文字英数とハイフンのみ。あとから変更不可(例:launch-checklist)
  • Description:『Use when…』で始め、いつ発動すべきかを具体的に書く一文
  • Instructions:Markdownで書く本文。新人に渡す手順書のつもりで書く(最大10万字)
Description は Lovable が『この Skill を読むべきか』を判断する唯一の手がかり。曖昧な説明はそのまま発動ミスにつながります。

良い Description / 悪い Description#

公式ドキュメントの例を日本語で見てみましょう。

❌ 悪い例:
description: SEO関連のお手伝いをします。

✅ 良い例:
description: 既存ページのSEO健全性を監査するとき(メタタグ・見出し構造・内部リンクの確認)に使う。新規SEOコピーの執筆には使わない。

良い例は『トリガー(既存ページの監査)』『スコープ(メタ・見出し・内部リンク)』『境界(新規執筆には使わない)』が揃っているのがポイント。

実例:ローンチ前チェックリスト#

name: launch-checklist

description: Use when I say I'm about to launch, ship, share, or release a project, or when I ask whether it is ready to go live.

instructions:
# ローンチ前チェックリスト

以下を pass / fail / 要手動確認 で報告。スキップ禁止。

## アカウント周り
- サインアップ/ログイン/サインアウト/パスワードリセットが一気通貫で動く
- 未ログインで保護ページに入れない

## 主要画面
- ホームと主要ルートがコンソールエラーなしで表示
- 全リスト/テーブルに本物の空状態がある
- 長時間処理にローディングとエラー再試行がある
- モバイル375px幅で横スクロールしない

## データと権限
- ユーザーデータのテーブルでRLSが有効
- 別アカウントのデータが読めない/書けない(手動確認推奨)
- 削除・キャンセル・返金には確認ダイアログ

## コンテンツと信頼性
- アプリ名・favicon・OG画像・meta descriptionが設定済み
- プライバシーポリシーと利用規約へのリンクがフッターにある
- 『Lorem ipsum』『TODO』などのプレースホルダが残っていない

## 環境
- 本番コードに dev URL / localhost / sk_test_* が残っていない
- 必須の本番環境変数とシークレットが揃っている

## 最後に
- failed / 要手動確認を優先度順にサマリ
- 全項目passか明示的waiver以外で『ready to launch』と言わない

プロジェクトごとに有効/無効を切り替える#

ワークスペースの Skill はデフォルトで全プロジェクトで有効ですが、Project settings → Skills から特定プロジェクトだけオフにできます。削除されるわけではないので、別プロジェクトでは引き続き使えます。

明示的に呼び出すには#

チャット欄で `/` を入力するとスキル一覧が出ます。タイプして絞り込み、ホバーで description を確認してから挿入できるので『どれを呼んでいるか分からない』を防げます。

運用のベストプラクティス#

  • Description は『Use when…』で始め、できるだけ具体的に
  • 1スキル1ジョブ。広すぎる Skill は誤発動も無発動も増える
  • やるべきことだけでなく『やってはいけないこと』も書く
  • 毎回適用したいルールは Knowledge へ。Skill は条件付きの行動のみ
  • 本文は短いプレイブック調で。長文より箇条書きが追従されやすい
  • 古くなった Skill は削除。間違った Skill が残っている方が無いより悪い

権限まわり(チームで使う場合)#

役割できること
ワークスペースOwner / AdminカスタムSkillの作成・編集・削除・インポート
Owner / Admin / Editor、またはプロジェクトEditor以上そのプロジェクトでSkillを有効化/無効化
全メンバー(コラボレーター含む)Skillの呼び出し・閲覧・ダウンロード
Enterpriseプランではスキル変更が監査ログに記録される

よくある質問#

Q. スキル名は変更できる?

A. 不可。リネームしたい場合は削除して同名でない新規スキルを作る必要があります。description と本文はいつでも編集できます。

Q. ファイルサイズの上限は?

A. SKILL.md は10万字まで。バンドルファイル含めて1スキル合計10MB、最大200ファイル、各ファイル1MBまで。

Q. 期待通りに発動しないときは?

A. ほぼ description の書き方が原因です。『どんな依頼のときに使うか』『どんな依頼では使わないか』をより具体的に書き直してみてください。

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※ 本記事は非公式の日本語ガイドです。最新情報は公式ドキュメントをご確認ください。